YOSAKOI楽曲のお仕事で
長年お世話になっているチームさんから
こんな相談がありました。
「新曲を作りたいんだけど、
奇抜なので行くべきか、原点回帰かで悩んでる」
そのチームさんは、
近年わりとYOSAKOIらしくない
ユニークなアイデアで楽曲を制作されていて
それが好評な「愛されチーム」なのです。
前回の楽曲もそれが好評だったようで、
メンバーさんの中で
『イロモノ路線を極めて行く派』
『原点回帰で「THE YOSAKOI」な曲派』
意見が割れているのだとか。
なるほど、わかります。
で、僕のオススメは
『イロモノ路線を極めて行く派』です。
以下、その理由を3つほど書いてみます。
イロモノ作曲家の屁理屈、
程度に聞いて頂けたら幸いです(笑)
「YOSAKOI楽曲の”制約”問題」
「「YOSAKOI」で見ず「エンタメ」で見る」
「手っ取り早く目立てる」
YOSAKOI楽曲の”制約”問題
事あるごとにブログに書いているんですが、
YOSAKOI楽曲というの
はすごく特殊な音楽です。
・ダンスのための曲
・なので展開、構成が複雑
・基本、熱い
・和楽器を多用する
・4分30秒以内
など、様々な”決まりごと”があります。
さらにそこへ
チームさんのご要望を加味していくと
制作における条件が狭まって行きます。
すると、どうしても
全体的に雰囲気が似てきちゃうんですよね。
YOSAKOIのことを良く知らない人が言う
「曲が全部同じに聞こえる」
というのは、その辺にも原因がある気がします。
ちゃんと聞けば、全部違っておもしろいんですけどね。
例えるならば
アイドルに興味がない人が
アイドルの曲が全部同じに聞こえるのと同じ
という感じでしょうか。
で、僕がいいたいのは、
いい意味で、この
「楽曲の制約」
を取っ払えれば
割と簡単に目立つ曲が作れるぞ、と。
その「制約」自体は、
全く悪いことではないのですが
「音楽」を生業にしているものからすると
「もっとああいうのもやりたいなー」
という欲求があるわけですね。
それが「エゴ」なのか
「YOSAKOIでやったらおもろい」から
なのか、
線引が難しところではありますが。
これを
こんなふうにしたい
■過去に作ったイロモノYOSAKOI楽曲
リズム戦隊メロディアス
「それいけみんなのメロディアス2013ver.」
「YOSAKOI」で見ず「エンタメ」で見る
僕は、自分の実力不足をごまかすために
どうやったら既存のルールの裏をかいて
人を驚かせる作品が作れるか
ということをよく考えています(笑)
で、そういう視点で
今回の件を考えてみます。
「YOSAKOI」は
民謡をベースにしたダンスを
たくさんのチームが披露するお祭り
なんですが、
じゃ、なんでYOSAKOIやってるの?
というところを考えてみます。
過去にいろんな方から聞いたんですが、
・自己満足
・人とのつながり
・笑顔(自分や仲間、お客さん)
がYOSAKOIをやっている目的、
という方が多いんですね。
あと、大学生チームさんだと
「お客さんに感動を与えたい」
みたいなご意見もよく聞きます。
で、極論の極論ですが、
上記のような満足感が得られれば
和風の音楽じゃなくてもいいんじゃないの?
というところを
スタート地点に考えても
いいんじゃないかなと。
別に、YOSKAOIを否定するわけではありません。
ゼロベースで考える、
ということです。
YOSAKOI楽曲の”常識”が
これらの「目的」の達成度を下げている可能性が
果たして本当にないのか?
そこを考えた上で、
じゃ、その中でどう
「YOSAKOI」的な表現をするのか。
はたまた、しないのか。
ということを考えてもいいんじゃないかなと。
■過去に作ったイロモノYOSAKOI楽曲
「垂水にハマッてます」
たるみずYOSAKOI社中 桜輝楽 2017年~楽曲
手っ取り早く目立てる
こんな事を言うと
身もフタもありませんが、
YOSAKOIというくくりの中で
「和風じゃない」
という選択肢を選ぶと、
それだけで”浮き”ます。
なぜなら、
周りはみんな
「YOSAKOI」
をしているからです。
しかし、
YOSAKOIって一体何なんでしょう?
高知で戦後復興の町興しとして・・・
それを見た札幌の大学生が・・・
わかります、
そういう”歴史”や”物語”は大切です。
しかし、
今、あなたがYOSAKOIをやっている理由、
上記のお話と関係あるでしょうか?
高知、札幌の方ならまだしも、
それ以外の地域にお住まいの方は
チームの楽曲に
「わが町の民謡」を引用している
という方もそこまで多くはない気がします。
(少なくとも九州はそうです)
だったら開き直って
あなたの町の
新しいYOSAKOIを作ってもいいんじゃないでしょうか?
手っ取り早く
和風じゃない衣装、
和風じゃない楽曲、
和風じゃない振り付け
にチャレンジするだけで
簡単に目立つことができるわけです。
チームの目的が
「わが町のPR」であれば
目的も達成されるわけです。
■過去に作ったイロモノYOSAKOI楽曲
「ツクヨミ」粋~sui~ 2014年楽曲
まとめ
まとめ、とか別にいいので
お仕事のご依頼お待ちしてます!!
ちなみに、「THE YOSAKOI」なのも得意です!!
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山口隆博『フリーのおじさんミュージシャン〜 #聴く募金 エディット〜』
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— OKA3ND (@Oka3Nd) 2019年5月16日
記事を書いている人
山口隆博(やまぐちたかひろ)
2004年からYOSAKOI作曲家として九州を中心に全国各地に楽曲を提供。
九州最大規模のYOSAKOI祭り「YOSAKOIさせぼ祭り」では多くの楽曲提供チームがファイナルステージへ進出(参加約200チーム中上位20チームのみが演舞できる決勝ステージ)。各地のお祭りにて受賞、入賞多数。
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制作実績
・TBSラジオ「たまむすび」
竹山ガムテープ買ってきてコーナー祝日Ver.BGM
・フジテレビ「新しいカギ」
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掛け声音声素材提供
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http://ma-ru-co.jp/news/news042.html
・テレビ東京「青春高校3年C組」
リップシンクコーナーBGM歌唱
・福岡県久留米市ゆるきゃら「くるっぱ絵描き歌」
編曲、レコーディング
・スマホアプリゲーム「おしゅしだよFever!!」
掛け声音声素材提供
http://ma-ru-co.jp/news/news059.html
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