・パソコンで作曲してみたいけど初心者でもできるの?
・DTM(ディーティーエム)を始めてみたいけど、どうしたらいいの?
・機材やパソコンを買ってはみたけど使いこなせない
というお悩みをお持ちの方へ、プロ作曲家として18年活動している私がDTMを始めて曲を作るまでの流れやノウハウを詳しく解説します。
ここ1~2年で、世の中の常識は大きく変化しました。音楽シーンにもその影響は大きく現れています。なかでも興味深いのはDTM(Desk Top Music)の認知度向上です。
「YOASOBI」などのヒットでDTMが広く知らるようになり「やってみたい」という人が増えているそうなのです。2021年はDTMについて取り扱った新聞記事などをよく見かけました。
この記事を読んでいる方の中にも、そういった流れでDTMを知った方が少なくないと思います。
極端なことを言うと、楽器が弾けなくても音楽理論がわからなくても、パソコンとソフトだけで様々な楽器を鳴らして曲を作ることが出来るのがDTMの魅力です。最低限のパソコンまたはスマホ/タブレット端末だけ準備ができれば無料で始めることも可能です。
この記事では、そんな「DTMを始めてみたい」という方に向けて、
・DTMを始めるには何を用意すればいいのか
・初心者の方でもパソコンで作曲をする方法
・高い音楽制作技術をみにつける方法
をご紹介していきます。
ちなみに、この記事を書いている私は、18歳でDTMを始め独学で技術を身に着け22歳で地方のイベント企画会社に入社し作曲を仕事に。その4年後、独立してフリーランスとなり現在(2022年4月)までプロとして活動をしています。
親が音楽家だったわけでも、幼少の頃から楽器を習っていたわけでもありません。ただただ思春期に憧れたミュージシャンのようになりたかった延長線上に今があるという感じです。向き不向きはありますが、趣味として楽しむ程度なら「作曲は誰でもできる」というのが私の信条であり、たくさんの人に知ってほしい私の活動のテーマのひとつです。
パソコンで作曲するために必要な機材は?
あなたのDTMライフをスタートさせるためにも、さっそく道具を揃えていきましょう。雑誌やネットなどで紹介されているミュージシャンのスタジオに、たくさんの機材が並んでいるのを見たこともある方は多いと思います。
あんな写真を見ると「始めるだけでも、いったいいくらかかるんだろう?」と不安になるかもしれません。が、結論から言うと、最低限パソコンまたはスマホやタブレット(iPadなど)があればOKです。
もちろん、道具が多いほうがいいに越したことはありませんし、高いもののほうが機能も良いでしょう。しかし、まず始めたいのであれば、パソコンかスマホだけでいいんです。
他のブログでは、よく「OSはMacか?Windowsか?」「CPUはIntel?AMD?」「メモリは何ギガ?SSD?HDD?ストレージ容量は?」「オススメのインターフェイスは?ヘッドフォンは?」「キーボードは88鍵?61鍵?ミニサイズ?」など基本性能(スペック)~周辺機器まで詳しく紹介しています。もちろん、そういった情報も大切ではありますが、この記事では、最低限の準備で曲作りを始めることをテーマに書いていきたいと思います。
ほかにもあれば便利なものは様々ありますが、まず準備(購入)して頂くのは安いパソコン、もしくはスマホだけでOKです。
「機材をそろえたい」んじゃなくて、「作曲をしたい」のであれば。
パソコンで作曲をしてみたい場合
先程、「なんでもいい」といいはしましたが、作曲用のパソコンを準備するにあたって、最低限のスペック(性能)というものがあります。
もちろん、性能がいいに越したことはありませんが、その分、出費もかさみますし、スペックを向上させることは後でもできますので、まずは「作曲をスタートする」ことに重きをおいて進めていきましょう。
「DAW パソコン スペック」で検索するとヒットしたページの中から選んだ下記の3つの記事をざっと読み込むと、大まかにパソコン選びで大切なことが見えてきます。といっても、初心者の方にはちょっとむずかしいかもしれませんので、私の独断と偏見でざっくりまとめます。
DTM用パソコンに必要な「スペック」ってなに?!猫でもわかる解説!
www.shimamura.co.jp/shop/umeda/dtm-dj/20190207/5415
プロが教える!DTMにおすすめパソコンスペック BTOなら全て解決
composer-instruments.com/recommended-bto-pc/
[驚愕]CPUスペックでDTMパソコンを選ぶと失敗するその理由とは
96bit-music.com/dtm-pc/
DTMデビューに掛かる金額
note.com/shinya_katoridog/n/n1161e86d7b79
以下、言葉の意味は分からなくても大丈夫です。
パソコン購入の際にお店の方に伝える参考にしてください。
または、「DTMができる(最低限の)パソコンを下さい」と伝えても良いかと思います。
・OSはWindows (後で強化できる)
・BTOパソコンでカスタマイズ(不要なものを省ける)
・CPUはCorei5以上、メモリ16GB以上(予算があれば高いものを)
・起動DiscはSSDに(処理速度が早い)
・追加/外付けHDDでデータを保存
あとは、持ち運んで制作がしたいのであればノート、そうでなければデスクトップ、という感じでしょうか。
Steinberg Cubase12だと、メモリ8G~、ハードディスクの空きスペースは50GB~を推奨、Presonus Studio Oneは4Gメモリ(8G以上推奨)、ハードディスク空き容量は40GB~となっています。
ちなみに、私が2022年現在、使っているパソコンのスペックは以下のとおりです。
■デスクトップ(Windows)
CPU;Intel Core i7-6700K 4.00GHz
RAM(メモリ);16GB
ヤマダ電機のBTO、FRONTIERで購入。
■ノート(Windows)
CPU;Intel Core i7-6700K 4.00GHz
RAM(メモリ);16GB
IIYAMA、近所のパソコン工房で購入。
■タブレット端末
iPad Pro 12.9インチ (Wi-Fi)
パソコンで作曲するためにオススメなソフトは?
パソコンで作曲を始める初心者の方にとって難しいものの一つが「DAWソフト選び」です。Cubase、Pro Tools、Logic、などなど種類がたくさんある上に、さらにその中に「グレード」というものがあるのです。要するに、同じCubaseでも「松竹梅」のようにランクがあり、それぞれできることが微妙に異なるのです。初心者から見ると「何ができるの?どこがちがうの?」というのもピンとこないかもしれません。
また、人それぞれやりたいジャンルも違えば向き不向きがあるため、一概に「これがいい」ということも難しいのです。私は長年Cubaseを使っていますが、無料版でFL StudioやPreSonus Studio Oneなどを試してみたりもしました。その上で、おすすめのDAWソフトの選び方として以下をご紹介します。
好きなミュージシャンが使っているものを選ぶ
やはり憧れのミュージシャンと同じ機材というのはテンションが上がって、制作意欲も高まります。あなたが好きな作曲家の方が使用している機材を調べ、同じDAWソフトを選ぶのは長く続けるためにもよい方法だと思います。
「(好きなミュージシャンの名前) 使用ソフト DAW」などで検索してみましょう。また、DAWソフトメーカーのホームページを見ると、使っているミュージシャンのインタビューなどが掲載されている場合もあります。
Cubase(下にスクロールすると使用Artistあります)
www.steinberg.net/ja/cubase/
PreSonus Studio One 使用Artist
www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/artist/
無料版を体験してみる
安いものでも数万円はしますので、一度、無料版をお試しすることをおすすめします。こちらのページに各DAWソフトの体験版情報がまとめられていますので、ぜひ一度ご覧ください。
無料で DTM ソフトを使ってみよう!DTM ソフト 体験版まとめ 2020 年版
info.shimamura.co.jp/digital/special/2019/05/54824
【初心者向け】これからCubaseを検討する方に向けたグレードの選び方
www.shimamura.co.jp/shop/umeda/dtm-dj/20210405/9545
機材に付いてくるものを選ぶ
市販のDTM機材の中には、DAWソフトが付属でついてくる「バンドルパッケージ」というものがあります。比較的、初心者向けのものが多いためご自身が必要なものにバンドル版がないかチェックしてみるのもいいかもしれません。
バンドルパッケージには、オーディーインターフェイス、ミキサー、レコーダーなどがあります。
初心者でも出来る!パソコンで作曲する方法
サンプルパックを利用する
「サンプルパック」というものをご存じでしょうか?プロのミュージシャンが制作した音声素材が収録され、ルールを守ったうえで自由に使用できるというものです。ネット上で検索すると、楽器、音楽のジャンルなど問わず、様々なものが販売または無償で配布されています。
つまり楽器が弾けなくても、打ち込みの技術がなくても、気に入った素材を選んで並べていくだけで、それなりの形にしていくことが可能なのです。いくつかのDAWソフトの中には最初からこういった素材が含まれているものもあります。
また、「コンストラクションキット」と呼ばれる、完成した楽曲を楽器ごとにバラバラに分割し収録した素材データも販売されています。こういったコンストラクション素材を使って各楽器の構成や役割、Mixの練習なども可能です。
以下、いくつかの無料配布素材をご紹介しておきます。
UPB2022 – FREE ACAPELLA PACK
www.ghosthack.de/free_sample_packs/upb2022-acapella-freebie/
W. A. Production Free Sounds
www.waproduction.com/sounds/items/free#a_aid=5f295e5b607d4
HYPERBITS + BLACK OCTOPUS SOUND COLLABORATION FREE PACK
blackoctopus-sound.com/product/hyperbits-black-octopus-sound-collaboration-free-pack/
ピアノやギターを使ってパソコンで作曲するには?
この章ではDTMを始める方々とって最もポピュラーな楽器、ギターやピアノ+パソコンを使って作曲する場合のモデルケースをご紹介していきます。
アコースティックギター+パソコンで作曲をする場合
アコースティックギターをパソコンに録音するには、マイクとオーディオインターフェースが必要になります。マイクは音(空気の振動)を電気信号(アナログ信号)に変える装置、オーディオインターフェースは電気信号をデジタルデータに変える装置です。
スマホやタブレットに装着するタイプのマイクも販売されていますので、パソコンを使わない場合はそういったものを選ぶのもありだと思います。
アコースティックギターの録音をする方は、弾き語りのシンガーソングライター、またはソロギターの方がメインだと思います。歌を録音する場合のボーカルマイクの購入、または、ギターの音に広がりを持たせるため、ギターの音を拾う2本目のマイクを検討しても良いかもしれません。例えば、サウンドホールを狙って録音するマイク+ギターから少し離して部屋の響き込で録音するマイク、と言った具合です。
エレキギター+パソコンで作曲をする場合
エレキギターの方がパソコンを使用するメリットといえば、様々なエフェクターや、その音色の設定を使用できるということでしょう。また、エレキギターの音を鳴らすには、通常、ギターに加えてアンプ(ギターの音を増幅させるスピーカー)が必要ですが、「アンプシミュレーター」と呼ばれるソフトを使用することで世界中の様々なアンプの音をソフトで再現することが可能です。
多くのギターエフェクトソフトでは、エフェクターからアンプシミュレーターまでを一括で設定されたプリセットを呼び出して使用することが可能です。あのバンドのあのギターの音をボタンひとつで再現することが可能です。
ピアノ(電子ピアノ、キーボードなど)+パソコンで作曲をする場合
電子ピアノ、キーボードの場合は、一般的にMIDIケーブルやUSBケーブルでパソコンと接続することが可能です。マイクを使わない分、録音や編集が容易です。少々小難しい話になるのでスルーしていただいても構いませんが、MIDIデータで録音することで、実際の音ではなく「楽譜」のようなデータで録音することが可能です。
MIDIデータは音程(ドレミ)、音の強弱(ピアノで言うと鍵盤を押す強さ)、音の長さ(鍵盤を押してから離すまでの時間)などの情報を記録することが可能です。また後で編集も可能なので、録音後に1音だけ間違えた音を修正する、テンポにずれた音をぴったり合わせる、などの修正が可能です。
鍵盤を演奏しない方でも、ドラムなど打楽器の入力の際に使用できますので、ギターを演奏する方も小さなキーボードを用意すると、いろいろと便利です。
初心者でも無料でパソコンで作曲するには?
作曲初心者の方が実際に曲を作るにはどのようにすればいいのでしょうか?ここでは、知識ゼロから楽曲を作り上げていく方法や知っておくと便利な情報をご紹介していきます。
作曲は難しい、でも誰でもできるし簡単
いきなり矛盾したことをいいましたが、これはとても大切なことなのでぜひ覚えて頂きたいお話になります。あなたが「作曲をしたい」と思ったきっかけは何でしょうか?きっと、素晴らしい音楽に心を動かされて「自分もこんな曲を作ってみたい」と経験があったからではないでしょうか?
それはとても大切な経験なので、ずっと大切にしていただきたいと思うのですが、その反面、その「憧れ」が強すぎると、あるジレンマに陥ってしまうことがあります。「自分が憧れたあの名曲のような作品を作りたい」という憧れが強すぎると、曲を作ることが楽しくなくなってしまうことがあるのです。
例えば、「こんな曲を作りたい」というクオリティーが100点だとすると、始めたばかりの方がそこを目指すのはちょっと難しいかもしれません。どうかすると、機材の準備やセッティングなど作曲の前に挫折してしまう方もいるかもしれません。
たしかに、アートの分野では「感性が大切」という考え方もあり、勉強しなくてもとんでもない作品を作ってしまうような方も、ごくまれにいらっしゃいますが、それはあくまでもレアケースでしょう。
まずは、曲を完成させることを目標にして、短くてシンプルなものや、簡単な曲のカバーなどからとりくみ、たとえそれが10点に感じられたとしても、完成させたことが素晴らしいと考え、少しづつ技術を向上させていきましょう。
・最初は誰でもうまくできない
・簡単なものから取り組む
・小さな成長も大きく褒める
まずは楽譜通りに打ち込んでみる
意外に思われるかもしれませんが、「パソコンで作曲する」という技術と「作曲する」という技術はにているようで全く異なります。例えるならば家から近所のスーパーまで買い物に行くとき「車で行くか」「歩いていくか」という感じでしょうか?
車を運転するには、当然ですが、免許を持っていて(知識と技術)、車という道具が必要です。免許を録ったことがない方に「運転して」といっても、「無理、怖い」となりますよね(その前に法律的にNGですが)。
曲作りも同じで、ギターで自在に曲を作れる人もパソコンを使って同じことができるかといえば、そうとは限りません。全く別の技術なのです。
と、いうわけで、初心者の方がパソコンで作曲する場合、「作曲」と「ソフトの操作」という2つの技術の習得が必要になります。そこでおすすめの方法が「楽譜どおりに打ち込む」というものです。
楽器屋さんやネットショップでは様々なミュージシャンの楽譜(バンドスコア)が売られています。それらを見れば、どのような楽器が使われていて、どういう音を鳴らしているのか、いち音いち音記載されています。
小学生が「あいうえお」を習うとき、お手本の文字をなぞって書くように「お手本」をなぞることで、既存の曲の構造がわかるというわけです。これも、まずはシンプルなも、短いものから始めて見るといいでしょう。
バンド、アニソン、映画音楽、劇伴、など様々な楽譜が出版されていますのでぜひ探して見てください。個人的なオススメは、例えばThe Beatlesなどその後のミュージシャンに影響を与え時代を超えて聞かれている作品です。普遍的な要素を学ぶことができます。
サンプル素材のコンストラクションキットを利用する
「サンプル素材」とは、例えばプロが演奏したドラムのフレーズが録音され「曲作りの素材に使ってもいいですよ」と販売されているデータのことです。様々な楽器、ジャンル、効果音、ボーカルなどなど、ありとあらゆる音声が素材としてネット上で販売されています。
お値段もそんなにしないので、いろいろと探していただきたいのですが、初心者の方にオススメなのは無料のサンプル素材、とりわけ、コンストラクションキットです。
コンストラクションキットとは、まるっと1曲完成された音楽データが、楽器をバラバラにして収録されているものです。例えば、1分程度の楽曲が、ドラム、ベース、ギター、ボーカル、など楽器ごとに分けられたデータということですね。
それを、そのままDAW(作曲ソフト)に取り込んで、ギターの音だけ消してみる、ベースの音を自分が作ったものに差し替えてみる、自分でボーカルを入れてみる、などプロとセッションをしているかのような体験ができてしまうのです。
そして、それは立派な「作曲」です。なにか音を鳴らして、それを録音したのなら、それはあなたの作品であり、その行為は「作曲」なのです。ただ、一つ注意していただきたいのは、サンプル素材には使用上のルールがありますので、完成した楽曲の公開時にはご注意ください。
SONICWIREで販売されているコントラクションキット
bit.ly/3FhZw06
また、こういったサンプル素材は頻繁に激安セールが行われていたり、PRのため無料で配布さているものがたくさんあります。まずは、そういったものを手に入れて試してみるのがいいでしょう。そのような情報は、以下のサイトで入手するのがおすすめです。
Computer Music Japan
bit.ly/3Dg77f6
(キーワード 「サンプル 無償 配布」で検索したページ)
短くてもいいので、まずは1曲完成させる
いざ「曲を作る」となると、ヒットチャートを賑わせている名曲などのような作品をお手本にしたくなる気持ちもわかりますが、まずは「短くてもいいので1曲完成させる」ことを目標としてみましょう。1分でも30秒でも、なんなら15秒でも5秒でも構いません。
簡単なドラムのパターンを作るだけ、メロディーを作るだけ、など、小さな目標を設定して、それをクリアしたら、もうちょっとだけ長く、もうちょっとだけ複雑なものに挑戦してみましょう。最初のうちから高い目標を設定すると、なかなかうまくいかず、理想と現実のギャップに苦しむことになりかねません。
高い目標を持つことは良いことですが、あくまで楽しく続けられる範囲で作曲活動を続けられることが第一です。できる方はどんどん難しいものにチャレンジして頂きたいのですが、初心者の方はなるべく小さな目標を設定して、少しづつそれをクリアしていくことで着実にスキルアップしていきましょう。
パソコンで作曲したい方に必須のスキルとは?ズバリ「検索」
パソコンで作曲をする上で、もうひとつだけ覚えて頂きたい、とても重要な技術があります。それは「ネット検索のやり方」です。「何をいまさら・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、コレは本当に重要なスキルですので、甘く見ずに、もう一度おさらいをおすすめします。
パソコンで作曲をする、と一言にいいますが、お察しの通り、かなり多くの要素があります。
・パソコン本体
・DAWソフト(録音編集ソフト)
・ソフト音源(楽器、音を出すソフト)
・プラグイン(音を整えるソフト)
・公開する場所(SNSや配信など)
簡単に挙げただけでも、これだけの項目があり、さらにこれらも様々なものがあります。例えばパソコンを選ぶにもメーカーや、スペック、CPU、メモリ、OSなどなど。さらにDAWソフト、となると当然ですが、みなさんそれぞれで制作環境が全く違うわけです。
同じソフトを使っているAさん、Bさん。なのにBさんだけソフトがうまく作動しない。使っているパソコンが原因なのか、それとも一緒にインストールしている別のソフトが原因なのか。なにかトラブルがあった場合、Aさんに聞いてもわからない。サポートセンターに問い合わせたり、ネット検索で調べて解決する必要があるのです。
その際、ネット検索の技術があれば自分で解決方法を発見できることがあります。実際、SNSやブログなどで「こういうトラブルがあって、こう解決したよ」という発信をされている方はたくさんいます。ただでさえ覚えることが多いDAW、少しでも作曲に使う時間を増やすためにも、上手な検索を覚えていきましょう。
また、ソフトの使い方、作曲法、ジャンルごとの制作法、ソフトや機材のセールなど、有益な情報も検索スキルがあれば素早くアクセスすることができます。
ちゃんとGoogle使えてる?今すぐ使えるネット検索方法まとめ
prebell.so-net.ne.jp/tips/pre_19020501.html
EDMやゲームなど分野別にパソコンで作曲するには?
専門的なジャンルの制作方法を学ぶには、YOUTUBEの解説動画や、音源が付属した書籍などをおすすめします。
YOUTUBEの解説動画で作曲を学ぶ
なんといってもYOUTUBEですね。今は何かを学ぶとき、誰でも手軽に始められるのがYOUTUBEではないでしょうか?実際、初心者向けのものから上級者向けのものまで様々な動画がアップされていますし、英語がわかるのなら情報の幅はさらに広がります。
私も機会があればチェックしているチャンネルをいくつか貼り付けておきますので、覗いてみてください。わからないことがあれば、その都度YOUTUBEで「〇〇○ やり方」などと検索してみましょう。
そして、おすすめなのはあなたが初心者から成長する様子をYOUTUBEで公開すること。できた曲を「はじめて1ヶ月の初心者が作った曲」とアップするのもいいですし、実際にDAWを操作している画面を喋りながらスマホで撮ってアップするのもいいでしょう。同じような立場の方を勇気づけられるかもしれません。
教則本で作曲を学ぶ
ジャンル別に作曲を学ぶ場合、教則本は強い味方になってくれます。最近では制作方法だけでなく、音源やMIDI(楽譜)データ、プロになるための道筋、オススメのソフト音源なども紹介されています。
教則本で作曲を学ぶときおすすめなのが、Amazonの電子書籍「Kindle」というサービスです。「作曲」というキーワードで検索すると1000冊近い書籍がヒットしましたが、その中でもRittor Musicなど大手出版社などの多くの本が¥980の定額制で読み放題なのです。
教則本は安いものでも¥2000程度、高いものになると1万円を超えるものもありますので、一ヶ月で1冊読めばもとが取れますね。実際に私もちょっとした調べ物や楽曲のアイデアを拝借するため利用しています。
Kindleで読み放題対象の作曲本
amzn.to/3kBzZHE
月額980円で、初心者の方には充分な量の教則本が、読み放題で読むことができます。また、サウンドレコーディングマガジンなどの、機材や制作ノウハウ、インタビュー記事が読める雑誌も読み放題対象です。30日の無料体験もできますので、その間だけでも充分利用可です。ぜひどうぞ。
Amazon Kindleの無料体験はこちらから。
まとめ
とにかく作ってみる→修正する の繰り返し
この記事でお伝えしたいことはざっくり以下の通りです。
・まずは機材を買う(予算と期限を決める)
・できないなりに1曲つくる
・わからないことは「検索」する
・人に聞いてもらう(ネットに公開する)
とにかく、行動することが第一です。曲を作り、聞いてもらい、そのフィードバックを活かして次の作品に取り組む。
ただでさえDTMはやれること、やることが多い作業です。ちょっと気を抜くと「あれ?これってなんのためにやってるんだっけ?」ということが良くあります(私だけでしょうか?w)。
少しでも「作曲」をする時間を増やすため、情報を探すことが目的になってしまわないようネット上の情報をうまく活用しましょう。
コドモサイズクリエイションDTMレッスンでは、そういった点も含め「作曲」のノウハウから「SNSの活用」まで、18年間プロとして活動している作曲家がマンツーマンでお伝えします。Zoom等のオンラインレッスンも可能です。お気軽にお問い合わせください。