性的マイノリティの種類・アセクシャル&アロマンティックとは?〜LGBTsを初めて知った一般人が思ったこと〜

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atsuko

こんにちは、福岡県久留米市で民泊ホストやWEB制作の仕事を在宅で行っている2児の母atsukoです。イエカラでは主婦やママ向けに「家から出来ること」を発信しています♪

先日、我が家の民泊のお客様で、キリトさんというトランスジェンダーでアセクシャルでアロマンティックなお客様が来られました。

キリトさん
キリトさん

九州アセクシャル&アライ交流会の代表のキリトです!九州のアセクシャルと支援者が安心して出会える場を提供したいと思い活動しています!よろしくお願いします!

トランスジェンダーとアセクシャルはなんとなーく知ってたけれど、アロマンティックってなに??LGBTは知ってたけど、LGBTsって何??そんな私と夫に彼は、自分の性についてやアセクシャルやアロマンティックについて詳しく教えてくれました。

キリトさん
キリトさん

あの時はアセクシャルの勉強会の内容を用意している真っ最中だったのと、お2人の熱意(?)で、ご飯も食べられ無いくらい話してしまいました。^ ^

atuko
atuko

キリトさん、先日はありがとうございました!めっちゃくちゃ興味深いお話だったので、あの時キリトさんから教えてもらったことや、追加で自分でも色々と調べて色々と思うことがあったので書きますね!もし、違うところとかもしあったら突っ込んでください!

キリトさん
キリトさん

オッケーでーす!

LGBTだけじゃない!LGBTQIAやLGBTsとは?

ここ近年急に広まりまったLGBTという言葉はL(レズビアン)G(ゲイ)B(バイ)T(トランスジェンダ)ーの人の事を指しています。

L(レズビアン)の方は女性だけれど女性が好き、G(ゲイ)の方は男性だけれど男性が好き、B(バイ)の方は性別に関わらずどっちも恋愛や性的な対象になる人、T(トランスジェンダー)は生まれ持った性別と本因が自覚している性別が異なる人の事を指しています。

うん、これくらいは知っているよ!と言う方は多いですよね。私もここまでの理解はなんとかありました。以前に我が家の民泊に泊まりにきたゲイカップルのお客様もいたし。

ですが、実際はLGBTに当てはまらないマイノリティの方も沢山いるらしく、そういう人たちに配慮したLGBTsという呼び方もあるそうです。

他にも、LGBTQIAやLGBTQA、LGBTQ+とも呼んだりもするそうです。

一番長くてビックリしたのは、LGBTQQIAAPPO2Sという呼び方です。

これは、LGBTの後に「クイア(Queer)、クエスチョニング (Questioning)、インターセックス (Inter-sex)、アセクシュアル (Asexual)、アライ(Ally)、パンセクシュアル(pansexual)、ポリアモラス(Polyamorous)、オムニセクシュアル(Omnisexual)、トゥー・スピリット(Two Spirit)」の頭文字を取って付けた言葉らしいのです。

この他にも性を表す言葉は沢山あって、アメリカとイギリスのFacebookでは71種類の性別から自分の性別を選ぶことができるそうです。

でも、ちょっと待って、そこまで長いともう付いていけない・・・。こんなに単語覚えられないよ。。。って思いませんか?

なので、呼び方には色んな考えがあるようですが、とりあえずここでは一番簡単で取りこぼしがなさそうな「LGBTs」を使おうと思います。

LGBTsとは、性的マイノリティにはLGBT以外の人にも色んな人がいるよ!ってことです。

性的マイノリティを決める4つの要素を理解する

専門用語とかもう難しくてもうわけわからん!という方は(私もですが)、とりあえず以下の4つを覚えておけば良いのではないかと思いました。

4つの要素の掛け合わせで性的マイノリティが決まるそうです。だからLGBTというのは、様々な性的マイノリティがある中のごく一部でしかないんですよね。

生まれ持った身体的性

身体的性とは、体が男であるか、女であるかという事です。

一番わかりやすい性かと思っていましたが、染色体の異常などにより両方の特性を持つ方もいるそうです。

こういった方々はインターセックスまたはDSD(性分化疾患)と呼ばれるそうですが、性的マイノリティに含めるのは違うという考え方も多いようです。

キリトさん
キリトさん

LGBTsとDSDの関係について調べる時は、ネクスDSDジャパンさんのHPが、大変参考になりますよ!

つまり、人間の体の作りには、男も女もそれ以外の人もいるという事です。

自分でどう思っているかという性自認

その人の体が男であるか女であるかまたはどちらでもないかに関わらず、本人が自分の性を男だと思っているか女だと思っているかというのが性自認です。

性自認が男性でも女性でもどちらでもない、自分の性がわからないという方もいて、そういう人達をXジェンダーと呼ぶそうです。

つまり、自分自身を男を思う人もいれば、女と思う人もいれば、男女のどちらでもないと思っている人もいるという事です。

誰に惹かれるかという性的指向

男性を好きになるか、女性を好きになるかもまた、身体性や性自認に関わらずそれぞれです。

また、誰にも性的に惹かれない人もいて、そういう人の事をアセクシャルと呼びます。また、厳密にいうと、性的感情を持つかと恋愛感情を持つかは別らしく、恋愛感情を誰にも持たない人の事をアロマンティックと呼ぶそうです。

つまり、男を好きになる人もいれば女を好きになる人もいて、恋愛感情や性的感情を持つか持たないかも人それぞれという事です。

自分をどのように見せたいかという性表現

さらにさらに、自分をどう見せたいか?というのも人それぞれです。これは一番わかりにくいと思うので、例を挙げますね。

例えば、時々見た目は男性だけど女装している人とかいますよね。そういう人が必ずしも性自認が女性というわけではないそうです。

体が男として生まれてきて、自分でも男と認めていて、恋愛対象も女性だけれど、女装したいというかたもいるそうです。

たまに女装している身体的特徴が男性の人を街で見かけることがあって、え?この人は中身は女?と不思議に思ってたのですが、こういうことかーと納得しました。

どんな格好をしてどう見せたいかも人それぞれということですね。

マイノリティを細かく分けるのはなぜ?

私は実際に当事者のキリトさんから話を聞いたので、彼に興味があったし、この記事を書くために色々調べるのは楽しくてやっていますが、、

でも、こんなこと言っていいかわかりませんが、「分類多すぎ!もう、わけわかんない!!!」

というのが、本音です。わざわざ分けて、難しい名前で呼ぶ必要はなんなのでしょうか?

色んな性の形があるということさえ理解して、あとは個性を尊重したらそれでよくない?

男とか女とかすらもうどうでも良くない?みんな人間で良くない??

と思ってしまうのですが、なぜ、当事者の方々がわざわざ細かく分類するのかを考えてみました。

性的にはマジョリティである私の憶測にすぎないですが、、、

  • 個性を受け入れられない社会だから
  • 分類する事でコミュニティを作る
  • 分類されることで認められて安心する

の主に3つの理由じゃないかなと思いました。

他のマイノリティの人や自分のマイノリティな部分に当てはめて考えてみた

性的マイノリティにはめちゃくちゃ沢山名前があるということを知ったとき、私は自分のマイノリティな部分にも名前があったら良いなと思うようになりました。

私の中の超マイノリティな部分

私は子供の頃から、保健体育の授業だったり、健康診断だったり、体のことを知ることがとても苦手です。

例えば血圧測ると具合が悪くなります。

他にも色々ありますが、考えるだけで具合が悪くなってしまうので、詳しくは書けないし、自分でもちゃんと把握してないので、人に理解してもらえるとは全く思っていません。

精神的な病気かな?とまで思って医者に相談したこともありましたが、相手にしてもらえませんでした。

もしマイノリティな部分に名前が付いていたら楽かも

そんな私のマイノリティな部分に、もし何か名前だったり、病名だったり付いていたらどうだろう?と考えてみました。

社会的に配慮してもらえるかも

もし、名前が付いていて社会的にそれが病気として認められていたら、保健体育の授業は休めたかもしれないし、会社員の義務である健康診断も具合が悪くなってまで受けなくてよくなるかもしれない、、

同じ悩みを持つ仲間も見つけられるかも

もし、名前が付いていたら、ネットで検索出来て、同じような人たちと悩みを共有することが出来そう

精神的に安心するかも

私は頭がおかしいってずっと思っていました。だからどうにか治療出来ないかとか思ったりもしました。

でも、医者にも相手にしてまらえませんでした。もし名前が付いていて病気と認められていたら、医者ももっとマシな対応してくれたと思うし、精神的にも安心する気がします。

色んなマイノリティに名前が付く時代

性的マイノリティに限らず、最近はADHDだったりアスペルガーだったり、以前は病気とされてなかった症状にも名前が付いて病気と診断されるようになりましたよね。

他にも、ベジタリアンだったりビーガンだったり、食べ物の選び方や思想にも名前が付くようにもなりました。

色んなマイノリティの人たちが名前を付けて自分を当てはめたくなる理由も性的マイノリティの人達と同じく、

  • 社会的に認めてもらう
  • コミュニティを作る
  • 本人が安心する

の3点なんじゃかなと思いました。

性的マイノリティのキリトさんと話して知ったことと思ったこと

今回、初めて出会って2時間くらい彼とお話をしましたが、その多くが性的マイノリティについてでした。

とても積極的に自分の性についてやアセクシャルなどについて話してくれたし、私もめちゃくちゃ興味深かったので有意義な時間でした。

ただ、一方で、どこまで彼の性について正しく理解して知る必要があるんだろうか?とも思いました。

アセクシャルでアロマンティックでもパートナーを求める

アセクシャルとは、他人に性的な感情を持たない人のことを言います。アロマンティックとは他人に恋愛感情を持たない人のことだそうです。キリトさんは、アセクシャルかつアロマンティックな人だそうです。

その話を聞いて、彼は特定の人を好きにならない人かな?とはじめ私は思いました。1人で生きる方が楽ってことかなと。

でも違いました。話の中でパートナーという言葉が何度も出てきたので、え?パートナーってどういうことですか?と聞いてみました。

キリトさんは、性的な感情も恋愛感情も持たないけれど、人間として人を好きになることはあるからパートナーは必要だし、その人と子どもを育てたいとも思うそうです。

アセクシャルやアロマンティックだからって、1人が好きなわけでも、人に興味を持たないわけでも人を好きにならないというわけでもないらしいです。

恋愛じゃない結婚をしたいなら友情結婚相談所カラーズというサービスもあるらしいですよ!

恋バナを聞きたくない人もいる

性的な話を聞きたくない人がいることは、なんとなく想像が付きますが、アセクシャルやアロマンティックの方の中には、恋愛の話も聞くのも嫌な人がいるそうです。

キリトさんの場合、ディズニープリンセスのような子ども向けの恋愛ものは楽しめるそうですが、大人のリアルな恋バナは苦手だそうです。

分類ではなくその人を理解するべき

キリトさんの話を聞いたり、自分でもLGBTsについて色々と調べてわかったことは、

LGBT以外に様々な特性を持つ性があって、分類されて名前が付けられているけれど、その分類にも当てはまらない人もいて、結局人それぞれだということです。

キリトさんの場合は、トランスジェンダーでアセクシャルでアロマンティックという分類になるのだけれど、

彼と付き合う上で必要な情報は、難しい名前とその言葉の定義ではなく、

男として接する、性的な話や恋愛の話はNG、子ども向けの恋愛はOK

というもっと個人的なことだと思います。

男だから女だから、、、というのが良くないのと同じように、アセクシャルだから、、、と勝手に決めつけるのもよくないなと思いました。

性について理解しなくても仲良くはなれる

キリトさんのLGBTsについて話が興味深かった一方で、彼と他の話をほとんど出来なかったことを少し残念に思ったりもしました。

性別関係なく共通の趣味や興味があれば、仲良くなれるんじゃないのかな?とも思いました。

あと、彼は毎回初対面の人に自分の性について詳しく説明しているのかな?それって大変じゃないのかな?とも思いました。

この点については、彼に後日質問したところ回答をもらいました。

キリトさん
キリトさん

今回のLGBTs勉強会?みたいな展開は、かなり稀です^ ^

「ご結婚はされてるんですか?」と言う質問が来たり、トイレや泊まる場所の問題だったり、適宜必要な時は、お伝えします。

その時も、大体一言ですめば、一言、40秒くらいだと思います^ ^

マイノリティにも優しい社会とはどんな社会だろう?私たちが理解すべきことは?

性的マイノリティに限らず、人には様々なマイノリティな部分があると私は思います。むしろ、全くマイノリティな部分がない人の方が少数派では?普通ってなに?と思います。

マイノリティに優しい社会は、誰にとっても優しい社会のはずです。そのために、わたしたちが理解すべきことはなんなのでしょうか?

個人レベルでは人として尊重出来れば良いのでは?

性的マイノリティには沢山の分類と名前があるけれど、それに当てはまらない人もいるそうです。

だったら、もう分類なんかせずにみんな人間でよくない?性には色々あるってことだけ理解して、あとは人として尊重するだけで良くない?

逆に名前と分類だけ覚えたところで、その人を勝手に理解したたもりになるのも危険じゃないか?

目の前の人を尊重さえすればそれでいい」と初め私はそう思いました。

集団や社会としては気を付けるべきことが沢山あるのでは?

でもよく考えると、「個人を尊重する」という個人レベルでは簡単なことが、集団が大きくなればなるほど難しくなるのではないかと思ってきました。

例えば学校では未だに男女の制服が異なりますよね。トイレも男性用と女性用しかないところがほとんど。

約8%もの人が性的マイノリティであると言われているので、クラスに2~3人は困ったり違和感を持っている人がいるはず。

でも、そんな男女に分けることが当たり前の集団の中で、カミングアウトはきっととても難しいと思います。

男の子は、、、女の子は、、、
男性来てくださいとか、、、
女性はこちらへとか

集団の中で無意識に悪気なく使っている言葉が誰かを傷つけている可能性は多々ありますよね。

集団のなかで男女で分けないことが大切だと思います。学校の先生とかには特に配慮してもらいたいですよね。

マイノリティの人にどこまで配慮すべきかは難しすぎるけど、まずは知ることから。

私は相手がマイノリティであっても、ちゃんと尊重できるから大丈夫!

気を付けるべき人は先生とか集団をまとめる人だけ!と当初私は思いました。

でも、また時間が経って少し考えが変わってきました。

私は日常的にこのブログを書いていますが、その中で「男性が」「女性が」ってめちゃくちゃ書いていることに気がつきました。

この表現ってLGBTsの人からしたらどうなんだろう?と今まで全く気にしてなかった文章表現が気になるようになりました。

ただ、だからと言って全て男女の表記をなくしてしまうのは、やっぱりとても難しいなとも思いました。

どこまでマイノリティの人に配慮すべきなのかは私にはわかりません。やっぱり多くの人が、男女を分けて考えていますから。

ただ今回、LGBTsについて色々知ったり考えたことで、配慮すべきかという点に気付けるようになったのは大きな進歩ではないかと思いました。

マイノリティもLGBTsの方も大歓迎!我が家の民泊はこちら!

福岡県久留米市で家族で民泊をやっています!色んなお客様が世界中から来てくれる最高のお仕事です♪

※コロナ禍なので、現在は完全貸切で運営しています〜!マイノリティの方ももちろん大歓迎ですよ〜^^

この記事を書いた人
atsuko

在宅で民泊ホストやWEBやチラシなど制作・管理・ライティングなどがお仕事。作曲家の夫と6歳と9歳の姉妹と共に福岡県久留米市在住。2009年、WEBデザイン技能検定2級取得。2012年8月、第77回ピースボートに乗船し地球大学受講。2015年〜民泊サイトAirbnbのスーパーホストのステータスを10回以上獲得。2018年、電子書籍と紙で「おっぱいのすべて」を出版。グリーンコープの組合員歴10年以上、活動組合員歴7年以上。地域委員、副地域委員長、福祉委員などを経て、現在、久留米支部常任委員。

社会貢献
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