うちの子優秀すぎない?ちょっと他の子と違っておかしくない?そんな風に思ったことはありませんか?
我が家の長女は、3歳頃からほぼ独学で読み書きを始めたり、好きな本を読み始めると長時間集中したり……単に優秀だと思っていたけれど、親の言うことを全然聞かないなど困った面も沢山..
そんな時、海外の知り合いに「お子さんはギフテッドじゃない?」と言われました。
ギフテッドとは何?うちの子はギフテッドなの?ギフテッドならどう接してどう育てればいいの??
と色々気になったのでギフテッドについて詳しく調べてみました。
ギフテッドとは、IQが高いなど普通の人よりも優秀の人のこと
ギフテッドとはIQが高かったり、豊かな精神性を持っていたり、普通の人よりも優秀な人のことを指すようです。よく言えば、優秀とか天才。
ギフテッド(Gifted)、知的ギフテッド(Intellectual giftedness)とは、先天的に、平均よりも、顕著に高い知性と共感的理解、倫理観、正義感、博愛精神を持っている人のこと。外部に対する世間的な成功を収める、収めないにかかわらず、内在的な学習の素質、生まれつきの高い学習能力や豊かな精神性を持っているということである。
Wikipediaより
一方、単に優秀というわけではなく、障害と間違われるほどの風変わりな面も多いようです。
ギフテッドの子どもを育てるのはとても大変なんだとか….
ギフテッドの人間には異常なほどの熱情、並外れた集中力、一般人とは一風変わったふるまいが見られる。 それは家庭環境や経験に左右されない、生まれた時から備わっている平均より高い洞察力、感受性、共感性、倫理観、正義感、好奇心、多角的な視点による分析力・発想力、集中力、知性や博愛精神などに基づいている。 ギフテッドの特徴が多動性障害、双極性障害、自閉症スペクトラムやその他の心理的障害に重なるように誤解される場合があるが、学術的には全く異なるものである。
Wikipediaより
ギフテッドの定義や判別は?子どものギフテッドはどうやって見分ける?
我が子がギフテッドに当てはまるかどうかは気になりますよね….
ギフテッドには英才と2Eの2種類がある
ギフテッドには2種類あります。IQが高く全体的になんでも出来る「英才」と得意不得意に偏りがある「2E」です。
IQが高いとは、IQ130以上の場合を指すことが多いようで、3〜5%の子どもが130以上のIQを持っています。
「2E」とは「twice-exceptional」の略で、日本語でいうと、2重に例外的な、2重の特別支援を要するなどの意味となります。
2Eのギフテッドの中には発達障害などを併せ持つ人も多いようです。
ギフテッドの診断方法
ギフテッドの判定方法には、WISC-IV(ウェクスラー式知能検査)、総合的判断、RTIモデルなどがあります。
日本では、WISC-Ⅳ検査で知能検査を行い、IQだけではわからないところを総合的判断で補うのが一般的です。WISC-Ⅳ検査は児童精神科などの病院や大学や民間の心理相談室で受けることが可能です。
こんな特徴があればギフテッド?
アメリカのギフテッド教育推進団体「NAGC(National Association for Gifted Children)」では、ギフテッドの特徴を以下のように紹介しています。
乳児期から並外れた注意深さがある
学習の飲み込みが早く、考えを素早くまとめられる
優れた記憶力
年齢に対し並外れた豊富な語彙と複雑な文章構成ができる
単語のニュアンスや隠喩、抽象的なアイディアへの高度な理解力がある
問題を解くのを楽しむ、とくに数字やパズルの問題が好き
未就学児のうちに読み書を独学することが多い
深く、激しい感情を持ったり反応をしたりする
ものごとに非常に敏感
考え方が抽象的、複雑、論理的、洞察に満ちている
幼いころから理想論や正義感がある
政治問題や社会の不平等に関心がある
長期の注意持続時間と高い集中力
自分の考えに耽るー空想家
少しの練習で基本スキルを素早く習得する
詳細を探るような質問をする
幅広く関心をもつ(もしくは、ひとつの分野に極端に集中する)
非常に発達した好奇心
試したり、違う方法で行ったりすることに興味をもつ
通常使わないような方法で考えや物事をまとめる
頭の切れる、そして/または、特徴的なユーモアセンスがある
ゲームや複雑な図式を通して、人や物事を系統立てたがる
鮮明な想像力がある(未就学児期に空想の友だちがいる)
出典: 子どものみらいを切りひらくメディアみらいい
全て当てはまらないとギフテッドじゃないというわけではないらしい。うちの子に当てはまるものもあれば当てはまらないものもあるから難しいなぁ・・・
世界のギフテッド事情:定義・見分け方・育て方は国によってそれぞれ!
日本ではあまり知られていないギフテッドですが、海外では以前からよく知られていて、国の支援やサポートも充実しているらしいです。「才能はみだしっ子の育て方」という本に書かれていた海外のギフテッドの一部をご紹介します。
本にはアメリカ、インド、チリ、スウェーデン、ノルウェーのギフテッド教育についても紹介されていました!日本と比べて、どの国も進んでる……という印象でした。
ニュージーランドは独自のギフテッド教育を作り上げた!
ニュージーランドでは幼稚園からギフテッドの子供への対応が行われています。アメリカでは診断テストと条件によりギフテッドの子供を見つけ出すのに対し、ニュージーランドでは、診断テストではなく、保護者・教員・友人・本人の推薦です。
ギフテッド向けのプログラムに参加したければ、学校に相談して週一回の特別プログラムに参加することができ、合わなければ普通学級に戻ることもできます。
台湾のギフテッド教育の目的は「優秀な人材を輩出」
台湾では、社会に貢献する人材を育成するという目的で、政府主導で積極的にギフテッド教育を導入しています。
台湾のギフテッドプログラムは小学生を対象として始まり、中学生、高校生と対象を広げてきました。
台湾のギフテッド教育では、子どもたちへの豊富なプログラム内容があり、教員の教育にも力を入れています。
ドイツのギフテッドは親の会も充実している!
ドイツではギフテッドの子供たちを「突出した能力の支援と社会的情緒的なケアが必要な子どもたち」と位置付けています。
ギフテッド教育は国家レベルで多様に提供され、メンタルケアも充実しており、州ごとにカウンセリングセンターもあります。
ドイツでは、保護者が主体となって立ち上げた組織も多数あります。ギフテッド向けの子ども向けプログラムを週末や放課後に開催し、保護者同士がお互いに助け合っています。
ギフテッドの育て方:子どもに親としてどう向き合うべき?
本:才能ははみだしっ子の育て方には、ギフテッドの子どもに対して親としてどう向き合えば良いのかも様々な事例とともに紹介されていました。
我が子がギフテッドかどうかはわかりませんが、子育てにおいて個人的にこれは良いな!使える!やってみよう!と思った3点をご紹介します!
子どもが機嫌の良い時に、家族のルール作りをする
好きな事をやり出したら止まらない。。。ご飯も食べずにお風呂も入らず本を読み続けたり、何を言っても聞いてくれなかったり、我が子には困ることがよくあります。
集中している時って、何言ってもダメなんですよね。無理やり取りあげたりすると発狂したりもするしそんな時の対応法が本に書いてありました!
大人の都合だけで考えずに、子どもを含めた家族全員の希望を叶える落としどころを、家族みんなで考えましょう。(中略)話し合いをするのは、子どもが何かに夢中になっているときではなく、冷静で機嫌のいいときにすることも肝心です。
引用元:才能ははみだしっ子の育て方
ダメな理由は論理的に説明する
うちの子は、危ないからダメ!と言って、やりたいこと無理やり止めさせると発狂することがあります。
なぜやりたいのかの理由を聞いた上で、どういう危険があるのか、またどういう方法だったら安全にできるのかを一緒に考えることが大切だそうです。
才能はみだしっ子の行動には一見突拍子もないことに見えても、必ず理由があります。その理由を理解しようとすることが、子どもの気持ちを受け止めることであり、注意を受けて「自分のことを考えて、制限しようとしたんだ」と伝わるはずです。
引用元:才能ははみだしっ子の育て方
学校への理解を求め、多様な場所や情報を親子で探す
ギフテッドの子どもは不登校になりやすいようです。学校がつまらなかったり、とても疲れたりする場合も多いよう。色んなことに興味を持ち知りたがることも多いようです。
困ったことがあれば、まずは学校の先生に相談することが大切です。
才能はみだしっ子の育て方は、日本の学校の先生方でもまだよくわかってはいません。才能はみだしっ子に関する情報や知識は、保護者の方が学校の先生方より多いかもしれないので、うまく情報を提供したうえで最善の方法を一緒に探っていくのが一番です。
引用元:才能ははみだしっ子の育て方
学校で足りない情報は、インターネットや探すサポートをしたり、学校以外の場所を親子で探すのもいいかもしれません。
インターネットは興味のある分野ついて調べるにはとても効率的なツールであり、仲間に出会うチャンスや、他の分野も伸ばすことにもつながることもある
家庭での利用ルールを話し合い、決めて、守ることで、親子間の信頼関係を築くことができる。
引用元:才能ははみだしっ子の育て方
ギフテッド関連の本・映画
私が見た本と映画をご紹介します!また読んだり観たら追加していこうと思います!
ギフテッド関連の書籍
才能はみだしっ子の育て方
ここまでにも何度も紹介してきましたが、とても参考になる本でした!子どもがギフテッドがどうか関係なく、読んでおいて損はないと思います!
才能の見つけ方 天才の育て方 アメリカ ギフテッド教育最先端に学ぶ
現在読んでいる本です。アメリカの天才児の話が多いので日本での子育てに活かせるかは多少微妙ですが、「全く日本と異なってる海外の情報を知れる」という意味では面白いです。
わが子がギフティッドかもしれないと思ったら
次に読んでみたい本です。ギフテッドの子どもに対して、本当に困っている親や教育者の為のバイブルです。
ギフテッド関連の映画
映画「ギフテッド」
この映画も見てみました。超天才の子どもに関わる人たちの話で、映画として感動的だったし、子役の演技が凄くて面白かったです!
超天才児の話なので、ギフテッドかどうか悩む親の参考になるかはよくわかりませんがw
ギフテッドの少女を天才として育てたい祖母と普通の子供として育てたい叔父が争う話です。ギフテッドというより毒親の話とも言えるかもしれません。
私の結論:子どもはみんなギフテッド!
本を読んだりネットを調べたりして、ギフテッドについてよくわかったような、いや、やっぱりよくわからないような気になりました。
国によっても判定基準が異なり、日本ではまだまだ知られていないギフテッド。
ギフテッドかな?と疑っている長女をギフテッドの特徴と比べてみると、当てはまる部分もあれば当てはまらない部分もありました。
逆に、ギフテッドとは全く思っていなかった次女もギフテッドの特徴に当てはまる点が多々あったり・・・。
人よりも優秀な面があったり、そうでない面があったり、、、それって人はみんなそうではないでしょうか?
個性を尊重して、良いところを伸ばすというのがどの国においてもギフテッド教育の特徴だと思いました。
ギフテッドの基準に当てはまっても当てはまらなくても、ギフテッド教育は魅力的に感じます。
もう、我が子はみんなギフテッドとしてギフテッド教育で育ててよくない?w
というのが私の結論です。
IQが高くても低くても、優秀であってもそうでなくても、我が子が私にとって特別な存在であることには変わりないから。
他にも子育てについて色んなブログを書いているので良かったら読んでみてくださいね♪