どうして母になるまで知らなかったんだろう?
おっぱいの本当の姿を
もっと多くの人に知ってほしい。
もっと、おっぱいに敬意を。
そんな思いでおっぱい話を連載することにしました。
第一話はこちら↓
おっぱいに敬意を!!母になるまで知らなかった『本当のおっぱいのすごさ』
授乳する母親と赤ちゃんのイメージは
穏やかで幸せな空気が流れている。
そんな風に描かれることがほとんどだと思う。
もちろん、そんな時もある
けれど、
現実はそれだけじゃない。
おっぱいのご主人様(赤ちゃん)たちは
時々、お世話になっているはずのおっぱいを
ドSに痛めつける。
①おっぱいは噛まれる。
噛まれる心配をするのは、歯が生えてきてからだと
思っていたら大間違い。
生まれたての赤ちゃんの
吸引力はすさまじく、
歯茎は歯が生えているように固い。
寝ている隙におっぱいを外そうとすると、
がぶり。おっぱいは噛まれる。
そして、歯が生えてきてからは、
本当に恐ろしい。
乳首なくなるんじゃないかって
本気で何度も思った。
何度授乳中に痛みで奇声を上げたことか。
②おっぱいは長時間拘束される。
生まれたての赤ちゃんはおっぱいを2時間おきに飲む
と言う話は前回書いたけれど、
じゃあ、2時間はおっぱいは自由なのか
っていうとそうでもない。
飲むのが下手な赤ちゃんは
長いときは一時間近くおっぱいを咥えている。
さらに、多くの場合
咥えたまま眠ってしまう。
その隙に、おっぱいが自由を求めて逃げようとすると、
ガブリ、と噛まれたり、目が覚めちゃって泣かれたり。
おっぱいを咥えられたまま
動けず、何もできない時間を何時間過ごしたことか。
③おっぱいは時々嫌われる。
噛まれても、自由を奪われても、
それでも母乳を与え続けるおっぱいさん。
でも、そんな健気なおっぱいを
彼らは時々飲まなくなる。
美味しくない。という理由で。
食べたもので味が変わったり、
古いおっぱいが溜まっていたり、
美味しくなくなる理由は
いろいろあるんだろうけれど、
飲んでもらわないと、
ますますおっぱいは不味くなる。
詰まって乳腺炎になって熱が出たり、
腕が上がらなくなったりもする。
飲んでもらえなくなった可愛そうなおっぱいさんは
また美味しくなって飲んでもらうまで、
自分でひたすら母乳を絞って捨てるしかない。
そう、おっぱいは、どんなにひどい目にあっても、
どんなに逃げたくても逃げられない。
おっぱいはご主人様なしでは
生きていけない体になってしまっている。
さらに、うちの子はおっぱいの扱いが特にひどく、
叩いたり、なぜか180℃回転しながら飲んだり、
平和なイメージ図とはかけ離れた
おっぱい生活2年4ヶ月だった。